助っ人が登場!! | さいちゃんの教会音楽な日々

助っ人が登場!!

 合唱団「ダ・カーポ」、本番前最後のプローベ。いつものごとく早めに行って、教会の鍵をあけて準備していたら、いつものメンバーに加えて見かけない顔が何人かやってきたので挨拶。隣の教会の合唱団のメンバーや、ずいぶん前にうちの合唱団で歌っていたことがある、というメンバー。団員が助っ人をスカウト(?)してきたらしい。
 牧師も加わって、結局ソプラノ2人、アルト1人、そして…テノール1人が助っ人として登場。ということはうちの合唱団は現在、バスがいないのに

テノール5人!

 …はっきりいって凄すぎる。ドイツ広しと言えど、こんな構成はうちの合唱団だけなんじゃなかろうか…(大汗)

 こんな本番直前になって助っ人が加わるというのはありがたい反面、助っ人の実力次第では危険なのだが、さすがにスカウトしてきた人たちもちゃんと考えていたみたいで、歌わせてみたらなかなかいい助けになってくれていた。ソプラノはしっかりした感じになったし、アルトもバッチリ。新たに加わったテノール氏のために、パート練習で音取りをし直さなければならない箇所もあったが、このテノール氏はなかなかの芯のある声を出す人で、心強い助っ人である。(ちょっと鼻にかかった声だけど^^;)
 テノールにとって低すぎる箇所を1オクターブ上げて歌わせるかどうか、まだ迷っていたのだが、案の定その箇所に差しかかったら、テノールの一人が上げて歌いたいと言い出した。そこで「試してみよう」という台詞が私の喉まで出かかったところへ、助っ人テノール氏が一言で全員を黙らせた

「何を言ってるんだ!これくらいの低音、出るに決まっとる!大丈夫だ!!」



 ♪嗚呼、テノールよ…

 頼もしきテノールよ

 あなたの一番の魅力は その

 全く根拠のない自信♪



 ……無茶苦茶迷惑、ともいうのだが_| ̄|○

 が、それじゃ助っ人テノール氏、キミは低音が出るみたいだから頑張ってくれたまえ。そこまで自信満々に宣言していて、はずしたら怒るよ(笑)

 まとまってきたので、よし!と思って、前回のプローベにいなかった人と助っ人のために、もう一度歌詞のどこをどう歌って欲しいかを説明した。それから歌わせてみたのだが、みんなだんだん楽譜に首を突っ込んでばかりいないで、指揮を見るようになってきているのがわかった。手で何かやると少しずつついてくるようになっている。いい傾向だ。
 自信なさげだった前回とは違い、みんな嬉しそうな表情でプローベを終えた。これで何とか、本番いけるかな!?もっとも、ゲネプロ(最後の総練習)が上手くいったときは本番が危ないというジンクスは有名なので、要注意だけど。

 練習の後で、ちょっとした飲み会&おしゃべり会。ワインとジュースとつまみを持ち込んで、わいわいしゃべるだけなのだが、ちょうど日本の両親から雛あられが届いたので、出してみた。あの小ささと色合いと、甘いのに甘すぎない微妙な味が不思議だったらしく、みんな珍妙な顔をして食べていたからおかしかった。
 今回のプロジェクトは、合唱団も私も慣れてきたことがあって上手くいったね、という話になり、前回のアドヴェント・プロジェクト終了後には、私のやり方に対する批判が、耳にしていたよりもっと多くあったことを合唱団の代表者から聞かされた。今ごろになって言うなんてシュヴァーベン人らしい配慮の仕方だが、自分の合唱団を持ったことがなくて、自信も何もなくおずおず始めたばかりの私には確かにありがたい配慮だったと思う。そもそもプロジェクトの結果だけで結構へこんでいたのに、批判の山まで舞い込んだら、思いっきり鬱になっていたかもしれない。

 ともあれ、あとは2回の本番をこなすのみ!上手くいきますように。