戦前生まれは強し(汗) | さいちゃんの教会音楽な日々

戦前生まれは強し(汗)

  ホイマーデン教会恒例、「夏のセレナーデ」に向けて、寄せ集め合唱団が今日から練習を開始した。といっても、指揮者は私ではなく、大御所のKさん。私は練習のときにピアノを弾く人が必要、ってことで、かり出されただけである。


 練習開始20分前に教会の近くのバス停に着いて、歩いていたら教会の前にすでにKさんの車が。さすが指揮者、早いなぁと思いつつ見ていたら、Kさんが車の荷台を開けて何か取り出そうとしている。何してるんだろうと目を凝らしてみて、ぎょっとした。


 な、何をやってるんですか、あなたは!!!


 荷台にのっているのは、持ち運び用ケースに入った電子ピアノ。決して軽いものではない。それをKさんは、一人で運ぼうとしているのである!!これが男性だったら誰も驚かないのだが、半年前に肋骨を折った77歳の老婦人がである。

 慌てた私は「Kさ~~ん」と叫びながら、暑さも忘れて教会の前まで突っ走った。さすがに運ぶのを躊躇しているように見えたKさん、後ろを振り返るなり「おお、天使だ!」だそうで。(私もだいぶ出世したみたいだな〔爆〕)「どうしようかと思ってたのよ、よかった~~」

 というわけで、二人で荷台から電子ピアノを引っ張り出し、Kさんが車に鍵をかけている間に、私が電子ピアノを持ってとことこ歩き始めたら、3歩も行かないうちにKさんに呼び止められた。「待って!そんな重いもの一人で持っちゃだめ!私も手伝うから」


 さっき一人で運ぼうとしていたのは誰でしたっけ!?


 というツッコミと、「私は見た目ほどやわじゃないから、これくらい一人で持てるぞぉ!」という文句は心の奥深くにしまっておいて、Kさんと二人で運ぶ。もちろんKさんの側に、なるべく重さがかからないよう工夫しながらである(笑)

 もう10分もすれば誰か来るだろうから、それから運んでもらえばいいのに、全く戦前生まれは強し、である。その、なるべく一人でやろうとする姿勢が、心の若さを保つ秘訣なのかもしれないが…^^; (ただ、どこかで怪我をしそうな気がしてまた心配_ _;)


 という前置きはあったが、合唱練習の方は意外にスムーズに進んだ。Kさんは発声練習をさせるのが苦手なので、最初の部分だけ私が代わってやったが、あとはKさんが1時間半の練習をコンパクトにまとめていた。ブラームスの曲があったりして、本当に大丈夫かなと懸念したのだが、事前にカセットテープを配ってみんなに聴いてもらっていることもあるのか、思ったよりずっとスムーズに音とりが出来た。

 あと2回の練習でどこまでいけるかが問題。本来は伴奏なしで歌う曲なのだが…う~ん、何となく本番でも伴奏が必要な気がするのは気のせいであろうか…。まぁ、次回の練習を見てから臨機応変に、かなぁ。結局その場合、私が弾くことになるんだろうけど_ _;